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【2020年度】代表コラム

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介護施設における介護事故

2020-07-18
特別養護老人ホームでの在職中、最も多かった介護事故は転倒による足の骨折の事故です。特別養護老人ホームのご利用者が一度足を骨折すると、ほぼ寝たきりの状態となってしまいます。
介護施設においては、ヒヤリハットした事例を収集・分析することにより介護事故の発生防止に努めていますが、まったく介護事故を発生させないことは、ほぼ不可能です。
もちろん介護事故が起きないことが一番いいのですが、介護事故が発生してしまったあとの対応は重要です。
介護保険法では、介護事故が発生した場合は、介護事故報告書を作成し保険者への報告を義務づけています。
この介護事故報告書は単に作成して保険者へ届出ればいいというものではありません。
介護事故の発生状況・発生時、どのように職員が対応したのか、ふだんどのように対応していれば介護事故を防ぐことができたのか、今後の再発防止に向けて、どのように対応するのかを、きちんと検証し、情報を共有しなければ意味がありません、

そこで重要になってくるのが介護記録です。私は介護事故報告書を作成していましたが、介護職に内容を聞き取った結果、その内容が介護記録に記載されていないということがありました。介護記録というのは、介護職が、こういう介護をしていた、対応をしていたという証拠になるものです。介護事故が発生した時点で、ご家族との信頼関係は一定程度崩れていると私は認識していましたので、ご家族より「介護記録をみせてほしい」」との申し出があったときに重要な部分が抜けている状況であれば、ご家族の施設に対する不信感は増大すると思っています。介護記録などにもとづいてきちんと説明することができなれば十分な対応とはいえないでしょう。たしかに、介護職は変形労働時間制の勤務でたいへんな職種であることは十分に認識しています。

現代はIT社会です。iT機能を十分に活用して、業務の効率化を図り、介護保険法で多く求めらている記録することに対する負担を軽減することも介護事故を少しでも多く防止するための1つの方策となるのではないでしょうか。

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社会保険労務士・ケアマネジャー
松村 貴之
 
 
 
 
 

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