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【2021年度】代表コラム

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高齢者介護施設における終末期ケアに思うこと

2021-04-11
重要
私は、28年金、特別養護老人ホームで生活相談員(社会福祉士)・ケアマネジャーとして、多くの入所者の方々の終末期ケアに関わらせていただきました。そういったなかで、いつも感じていたことは、特別養護老人ホームに入所されてこられた時点で、入所者ご自身が明確な意思表示をなすことができないなかで、ご家族との話し合いで終末期ケアが行われることとなる実態に疑問を感じていました。ご家族の考え=ご本人の考えとは限らないと思うからです。

令和3年4月1日からの介護報酬の改定では、「看取り介護加算」について手厚くなっており、併せて、看取り期における本人の意思を尊重したケアの充実のため、看取り期における本人・家族との十分な話し合いや他の関係者との連携を一層充実させる観点から、基本報酬や看取りに係る加算の算定要件において、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の内容に沿った取組を行うことを求めることとされ、施設系サービスについて、サービス提供にあたり、本人の意思を尊重した医療・ケアの方針決定に対する支援に努めることを求めるとなっています。

また、「看取り介護加算」の算定要件として、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の内容に沿った取組を行うこととなっており、施設サービス計画の作成にあたり、本人の意思を尊重した医療・ケアの方針決定に対する支援に努めることなっています。

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」においては、人生の最終段階における医療・ケアのあり方として、①医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ、それにもとづいて、医療・ケアを受ける本人が多専門職種の医療・介護従事者から構成される医療・ケアチームと十分な話し合いを行い、本人による意思決定を基本としたうえで、人生の最終段階における医療・ケアを進めることが最も重要な原則であり、また、本人の意思は変化しうるのであることを踏まえ、本人が自らの意思をその都度示し、伝えられるような支援が医療・ケアチームにより行われ、本人との話し合いが繰り返し行われることが重要であるとされており、さらに、本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから、家族等の信頼できる者も含めて、本人との話し合いが繰り返し行われることが重要であり、この話し合いに先立ち、本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として前もって定めておくことも重要であるとされています。

また、人生の最終段階における医療・ケアについて、医療・ケア行為の開始・不開始、医療・ケア内容の変更、医療・ケア行為の中止等は、医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性をもとに慎重に判断すべきであり、医療・ケアチームにより、可能な限り疼痛やその他の不快な症状を十分に緩和し、本人・家族等の精神的・社会的な援助も含めた総合的な医療・ケアを行うことが必要であるとなっています。

要は、可能な限り、入所者ご本人の意思を確認して、その意思に沿った終末期ケアがなされることが最も大切なことだと思います。

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社会保険労務士・社会福祉士・ケアマネジャー
松村 貴之

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