社会保険適用拡大とキャリアップ助成金

【2021年度】代表コラム

2022-01-31

１月も今日も終わりです。今月もたくさんの方々にアクセスいただき、ありがとうございました。

社会保険の適用拡大については、「年金制度改正法について」の専用ページに記載していますが、キャリアアップ助成金との関連で改めて書いてみたいと思います。

まず、社会保険の適用拡大については、今年の１０月から従業員数が１０１人以上５００人以下の企業について、以下の要件を満たすパートさん・アルバイトさんは社会保険に強制加入することとなります。

①週の所定労働時間が２０時間以上３０時間未満であること

②月額賃金が88,000円以上であること

③２ケ月を超える雇用の見込みがあること

④学生でないこと　　　です。

従業員数のカウント方法は現在の厚生年金保険の適用対象者数でカウントすることにご注意ください。

そして社会保険の適用拡大とキャリアップ助成金との関係ですが、１０月１日より前に労使の合意によって上記①～④までの要件に該当するパートさん・アルバイトさんを労使協定によって社会保険に加入させた場合は、キャリアアップ助成金の「選択的適用拡大コース」を受給することができます。

具体的には

・社会保険労務士等の専門家を活用して従業員とコミュニケーションをとり、適用拡大を行った場合は１９万円

・さらに、パートさんの社会保険加入時に基本給を増額した場合は１９，０００円～１３２，０００円

・さらに、人事評価の仕組み・研修制度を整備した場合は１０万円を受給することができます。

繰り返しになりますが、従業員数１０１人以上５００人以下の企業で働く上記①～④の要件を満たすパートさん、アルバイトさんは社会保険に強制加入することとなりますので、そうであれば、キャリアアップ助成金を活用して社会保険の適用拡大を進められてはいかがでしょうか。

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