【2021年度】代表コラム
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在職老齢の見直しについて解説
2022-02-27
チェック重要
以前にも書いたとは思いますが、令和4年4月1日からの「在職老齢年金」の見直しについて改めて解説します。
まず、在職老齢年金には60歳~64歳までの在職老齢年金と65歳以後の在職老齢年金とがあり、4月1日から見直されるのは60歳~64歳の在職老齢年金となります。
そもそも、在職老齢年金とは何かというと、「厚生年金を受給しながら、厚生年金に加入して働き、給料の支払いを受ける」という制度となります。
つぎに、60歳~64歳の在職老齢金制度のどこが見直されるのかというと厚生年金の「支給停止基準額」が見直されます。
現在の厚生年金の「支給停止基準額」は「28万円」ですが、これが「47万円」に引き上げられます。
具体的に計算式にあてはめると、
総報酬月額相当額+年金月額が47万円以下であれば、厚生年金は支給停止となりません。
総報酬月額相当額とは、標準報酬月額と直近1年間の標準賞与額を足した額となります。今回の見直しの趣旨は、「支給停止額」を47万円に引き上げることにより、「より働きやすくする」ということが1つの目的となっています。